天比登都柱(あめのひとつばしら) それは夢の島・壱岐
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地方蘇生~漁業の進化か後退か~

地方蘇生~漁業の進化か後退か~
20211111

漁業は古代、槍で竹の棒に糸を垂らして釣る。漁獲の原点だと思います。
そして、伝馬船という手漕ぎ船となり、エンジン付きの木船、プラスティック船と解釈してます。
アジ、サバは鮮魚として、焼き魚と用途して豊富です。
そしてブランド化が生まれだし、商品の差別化が出てきました。

競争原理は働いています。

私には漁業に関しコンプレックスがあります。父が漁師でもなく.、早くに亡くしたため漁師町なのに全く.漁業のことがわかりませんでした、クラスで先生が「お父さんが漁師じゃなj人手を挙げて」と聞くと、私と酒屋の女の子と工務店の息子くらいでした。

私が生まれた町、長崎県壱岐郡勝本町勝本浦(現・壱岐市)は高校時代(1985~1997)を含む平成13年くらいまで長崎県下一の漁獲高。これは揺るがない1位・北海道、2位・長崎県というのは今も続いている漁獲高でした。千葉県銚子市役所水揚げ高7年連続1位と表記され垂れ幕が垂らさせてますが、これは千葉県旭市飯岡の船が銚子港に水揚げしたのも、宮崎県日向市の漁船、宮崎県宮崎市の漁船が銚子港に水揚げしてもカウントされます。だから銚子の漁師さんだけで釣ったわけではありません。

これはうまく表記しているなと思いました。
だから漁獲高は漁協単位が正確でしょう。

勝本漁協も他船受け入れを組合員(漁師)に提案したが却下。グローバルな時代と言われながらも、国内でも受け入れない排他的この上ない漁師さんが多い。

800人弱の組合員
60艘の19トンイカ釣り漁船(金沢、小樽沖まで出漁)
700艘の4~7トンの一本釣り、ブリ、ヒラス、タイ、シビ、ヨコワ、サバ、アジなどなど。

奥さんが働きに出ようとすると「ブリ一本釣りゃ、変わらんけん!」
現在、奥さんの固定給を充てにしして沖(漁場)に行かない漁師さんが増えたようです。

高校の時、僕の友達などお兄さんが一人で漁に行かれてた船の油部分が引火し爆発で、(爆音で対岸になる僕は飛び起きた)足が不自由になられた。お父様がとった決断は3男の同級生を退学させ、船に乗せた。以降も彼の愚痴など聞いたことがない。17歳から現在も一人で沖に行ってる。
通常親子船から親父さんが代を譲る。

密かに僕は一人船の同級生をリスペクトしている。
僕には17歳で一人で行く勇気も度胸もない。

勝本浦の様相が変わりだしたのは過疎化とマグロが釣れ出したからだと思っています。道具のコストが高い。
築地市場の初値の祝い値で1位を取ってから(この競り値はひと月も続かない)一気に流れが変わった。うちの漁師の腕は評判は高い。最後の脳髄を突くのもうまかったらしい。しかし、同時に電気ショッカー導入。恐らく一本も釣り上げたこともない人もいるだろう。

賢明な漁師さんはマグロ釣りをしていない方もいる。

不漁期になるとうちの悪い癖「人のせいにする」、対象は巻き網漁船。
「太平洋クロマグロを守る会」、「マグロ資源を守ろう」などFacebookで賑わい、また水産庁も味方のふりして近づいてくる。「マグロサミット」なるものを長崎県壱岐市勝本町で開催。
ある漁協を訪問した時、「俺らは一本釣り、まき網漁反対に賛同したから参加したんやで」、ここで嫌な予感がした。「なんであんたらんとこの漁師はまき網漁している国会議員さんに票を入れるんや?おかしないか?」。苦笑いするしかありませんでした。

また、マグロ漁師自ら出漁期間を設けたりした。

考えて頂きたい。
かつて「七つの海」を制したと言われたイギリス。ただ、イギリスがそれほど強かったという疑似用語だと思っている。
いわゆるイギリスもその広さを把握しているわけではない。

海は広い。
マグロは回遊魚だ。
私はまた勝本沖に現れると思っている。勝本浦の漁師が自主規制をしても大した、いや効果はないだろう。

大間沖にしても、技術力のある人だけが釣っている。メディアが番組で映しているほど連れていない。
それほど巨大マグロは釣れるものではない。

逆に中国船の圧力に利用され、水産庁の本格的なマグロ規制が始まった(ヨコワ→シビ→マグロという成長)。「皆さん、規制してるんですよね?」と見事な水産庁のロジック。結局、水産庁から漁協ごとの「マグロ釣り規制」のお達しが出た。ヨコワ、シビ、マグロの規制を漁協から漁師宅に電話が入る。
海は広いが勝本沖にマグロが来ない理由として考えるのは「外圧」以外に考えられない。全国各地で「誰が教えたんだ!」と息巻く方は多い。

400トンの巻き上げ漁をされちゃ、一時的に減るのは考えられる。
結局、昔に戻りマグロを釣るのが減っただけである。

来年4月から「定置網漁」を漁協が始まることが決まった。
とても、素晴らしいことなのだが早速「釣る魚が被る」とクレームの嵐。このことを聞いてさすがに「情けない。自分のことしか考えていない。」

ちなみに私の叔父などだるま(メダイ)漁の際、船が流されないように錨を下すのだが、その錨の綱を切られていたらしい。叔父はだるま漁においては勝本有数の漁師だったらしい。
 

だるま(メダイ)
だるま(メダイ)

見た目はあまりよくないですが、美味しいですよ。


※魚の見た目はあまりよくないですが、結構、料理法も様々ですが、意外と皆さん、ほとんどの方が食べていると思います。学校の給食の白身魚として使用されています。

 

話を定置網漁に戻します。
 

定置網漁


※定置網漁とは、海中の定まった場所に網を設置し、魚を獲る漁のことをいいます。 大半は、陸から2~5kmほど離れた場所に設置されます。 日本の漁業法では、水深27m以上の海域に設置されるものを定置網と定義しています。 近年では漁具の改良が進み、水深100m以上のところに設置される定置網もあります。 定置網は、漁具の構造上から6種類に分類されています。 このうち、技術的にもっとも進歩した定置網とされるのが「落網類」で、現在の定置網のスタンダードとなっています。 3部または4部構造からなる網で、漏斗状の通路を備えたところが大きな特徴です。 サケ・マス、ブリ、マグロ、イワシ、アジ、サバなど一般的に「浮魚」と呼ばれる、海底から離れたところを泳ぐ魚を獲るのに適しています。
「漁師,jpより引用」

簡潔にいうと網を固定し仕掛けて、日ごと、数日後に見に行って持って帰る。魚に傷がつかず、生きているので鮮度は落ちない。
ここ数年、学んだことですが、勝本浦の漁協は漁師さんに以前からいろいろ提案している。しかし、自分のところが釣れていれば言うことには耳を貸さない。そして、一部の漁師さんとしておきますが

・仲買に安く売るな!
・補助しろ!
・窓口に「いい補助金んなか?」
・養殖に関しても1年しか続かない
・養殖の魚を盗み売る。

仲買の先に誰がいるか考えていない。最終的に誰の口に入るのかという意識がない。それは「消費者」です。
社会の経済状況を考えていない。競り人に怒る前に世の中デフレだった。
私は組合員ではない、また組合員ほどの毎月払うほど余裕はない。

ただ、今回私自身が目で見て伝えてきたことはほんの少し、ほんの少しだけでも伝わったかな?と自負している。漁業にいる友達もいろんなことを模索していたことに驚いた。

やはりJA、JFの共済(保険)などは手厚い。
ここでも思う全国の97.7%の中小・零細企業、個人事業主が一番厳しい。

4月から稼働予定の定置網漁の成功を願う。

私自身の企画立案で定置網漁が出てきたわけではないが、市政とは離れた形で
微力ながら携われればと思ってる。

 

 

 




 

【壱岐の象徴・猿岩】

猿 岩

 

【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】 

月 讀 神 社