福岡市内からジェットフォイルで一時間程度の離島・【夢の島・壱岐】です。様々な素晴らしい素材を使った海産物、農産物など、あらゆる素晴らしいを全国の皆様にご提供できればと真剣に考えております。どうぞよろしくお願い致します。
戦前から刊行しているアメリカの長寿雑誌『LIFE』が
20世紀の終わり(1999年)に発表した
『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』に
選んだ唯一の日本人といえば・・・
葛飾北斎
その人ですよね~
昨年末にはデンマークで競売にかけられた掛け軸が
北斎の肉筆画だとして
新発見のニュースが大きく報道されました
(竹鶏図)
日本人が思っている以上に
北斎は海外でも評価も人気も高い浮世絵師なのです
そんな北斎の特別展が一支国博物館で絶賛開催中です
壱岐に北斎展がやってくる機会なんてめったにない!!
ということで、北斎展におじゃましました
まずは北斎について勉強
説明にもあるように、北斎は改名を繰り返しています
『北斎』という偉大な名前が誕生したのは
派閥から独立をした39歳のときで、
『北斎辰政(ときまさ)』
この号は北極星を由来とし、絵描きの中心になりたいという思いがあるのではないかと言われています
会場に入ると、左手には、『北斎漫画』が展示されています
『冨嶽三十六景』に次ぐ北斎の代表作として知られていますが
実は~・・・『北斎漫画』はいわゆる習画の際に用いる手本(絵手本)だそうです
本来手本は、師が弟子へ肉筆で描き与えるものなのだそうですが
・・・すでに50代半ばの北斎には門人も多く、版画絵となったとも言われています
それに加えて、市場のニーズもあったようで
それにしても、当時から北斎人気は絶大だったようで『初編(一編)』で終わる予定が、続編がつづき、十五編まで刊行され、最終編が刊行されたのは、北斎の没後だというから驚きです
順路を進んでいくと・・・
北斎といったら日本人なら誰でもが知っている
『冨嶽(ふがく)三十六景』が
冨嶽三十六景(46図)のうち、22作も展示されています
一番有名なのはやっぱり『神奈川沖浪裏』
巨大な波が砕け落ちる寸前、
雄大な波頭に発生した白波の細かな表現は、誰もが惹きつけられますよね
北斎といったら、この絵を一番に思い浮かべる人は多いはず
次に思う浮かぶのは・・・『赤富士』こと
『凱風(がいふう)快晴』
朝焼けに山肌を赤く染める富士山の姿が見られるのは、夏から秋にかけてだそうです
上の二つと共に三役と称される、『黒富士』こと
『山下白雨』
白雨とはにわか雨のことで、空は雲一つない快晴なのに中腹は夏雲に覆われていて、稲光が描かれている
『冨嶽三十六景』の中で唯一、雨の富士山を描いているそうです
そんな有名版画の中にあって
今回の北斎展の目玉のひとつといえば・・・
『三竦(すくみ)の図』です
三竦の故事自体は、珍しくはないですが、
(三者が互いに牽制し合って、それぞれが自由に動けない状態のこと)
これが北斎の肉筆画だから貴重なのです
晩年(八十歳頃から)、北斎は肉筆画へ傾注していったと言われています
北斎は、金銭面は別にして(極貧だった様子)、
浮世絵師・絵描きとしては大器晩成を絵に描いたような人生ですね~
人生50年と言われる江戸時代において、
50代で『北斎漫画』
70代で『冨嶽三十六景』、
そして90歳まで筆を持ち続けるなんて(享年90)
しかも臨終の際、
『あと十年生かしてくれたら、本当の絵描きになってみせる』と言ったとか・・・
う~~ん、凡人のFには計り知れません
ともあれ、北斎が残した作品が現代において評価されているのは間違いナシ
Fもせっかくだからと、顔を近づけて細部を観察し、その細かな表現に驚き、
その後離れて見てみると、その細かな表現がウソのように壮観な作品に見えることに驚き、
魔術のような作品を堪能しました
世界から認められた『北斎展』を観覧した後は
記念に北斎グッズはいかがですか(笑)
やっぱり欲しくなっちゃうんですよね~
FもA4とはがきサイズがセットになったクリアファイルを買っちゃいました
“百聞は一見にしかず”
みなさんもこの貴重な機会に、
世界に愛される巨匠北斎の作品を堪能しに『北斎展』へ足を運んでくださいね~
≪ 第33回特別企画展 北斎展~世界が絶賛した浮世絵師~ ≫
会 場:一支国博物館 1階テーマ展示室
開催期間:2017年1月29日(日)まで
開催時間:8:45~17:30
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,000円
高校生 500円
小中学生 300円
【壱岐の象徴・猿岩】
【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】