天比登都柱(あめのひとつばしら) それは夢の島・壱岐
また神の世界と地上の世界を結ぶ一本柱の國、それが壱岐

どうぞ、食を文化をご堪能ください

福岡市内からジェットフォイルで一時間程度の離島・【夢の島・壱岐】です。様々な素晴らしい素材を使った海産物、農産物など、あらゆる素晴らしいを全国の皆様にご提供できればと真剣に考えております。どうぞよろしくお願い致します。

勝本浦郷土史125

勝本浦郷土史125

三月三日NHKのニュースは、ロンドンの国際動物愛護協会より、福田首相宛に抗議の電報を報じた。曰く漁民の気持ちは判らぬでもないが、中世紀さながらの残酷さである。経済力、科学力共に発達した日本で、斯うした問題の解決の智恵が浮かばないのは、不思議であると厳しく批判した。

国際問題に対する我が国の対応
 昭和五五年三月六日付の西日本新聞は、外務省の在外公館に対する要請を次のように報じている。壱岐のイルカ大量捕殺に対して、抗議をうけた日本の在外公館は、三月五日までに三〇国を越え、抗議の火の手は更に拡大しそうである。外務省はこの儘だと日本人に対する偏見を与え、更に捕鯨反対運動にも結びつきかねない事を重視、水産庁と協議して、漁業専門家による在米日本人への説明会を計画する一方、世界各地の日本人会にも、パーティー等でイルカの話が出たら、日本人の立場を堂々と主張して欲しいと、異例の要請をする等を決めたと報じている。
 昭和五五年四月八日、衆議院の外務委員会で、社会党の土井タカ子議員から、イルカ捕獲問題で質問を受けた大来外務大臣は、これまでのように諸外国の批判に単に頭を下げるのでなく、我が国の立場を強く主張して、イメージダウンにならない様に防止を計りたいと答えている。
 こうした記事は当時の新聞を切り抜いた一部を掲載したに過ぎないが、当時は毎日見る新聞に、この小さい壱岐のイルカの記事が載っていない日はない程に、イルカに対する世の中の関心の高まりを見せたものである。日本人の多くはイルカの捕獲は、漁民の生活を守るための当然の事と考える者がほとんどであるが、米国の動物愛護協会をはじめ、外国人の多数は可愛い利口な知性をもった哺乳動物を、何百頭も一度に捕殺する事は、残酷にうけ取られる事も、動物愛護の立場からだけ考えると肯定されない事もない。
 こうしてイルカ捕獲に対する海外の反響の余りにも厳しく、日本商品のボイコット等の反日感情が高まりそうになった為に、外務省は水産庁や長崎県にイルカを殺さず、追い払う方法を研究するように申し入れた。
 昭和五三年より三カ年計画で、水産庁、科学技術庁、東海大学と、長崎水産部に、一億五百万を以てイルカの駆除方法を研究する事になった。同計画によると予算は、科学技術庁の特別調査費を使い、五三年度に四千万円、五四年度に三千五百万円、五五年度に三千万円となっている。
 研究の内容としては、
1、イルカ発信音、識別に関する研究。
2、音波及び超音波刺激による、イルカの行動制御に関する研究。
3、魚類の音波による刺激の研究。
 こうした研究は勝本及び和歌山県太地に於てなされたが、最終的結果は省略するが、期待する程の成果は得られなかった。

 




 

【壱岐の象徴・猿岩】

猿 岩

 

【全国の月讀神社、月讀宮の元宮】 

月 讀 神 社